るぅとくん『忘れ愛』全曲感想文〜お誕生日記念〜

f:id:chinechinemerisan:20211024125058j:plain

 

るぅとくんお誕生日おめでとうございます。

お誕生日を記念して、今年8月にリリースされたるぅとくんの2nd EP『忘れ愛』の全曲感想文を書いていきたいと思います。

 

早速本題に参りましょう✨

(※以下、常体の文章となります。その方が書きやすいので。)

 

 

クロマト


www.youtube.com

少し前のリレー放送の深夜枠で「ズルした人が得をするって、どうなんだろう?って思って、そんな歌詞の曲を作った」みたいなことを仰っていて、「るぅとくんがその世界観をどう曲に落とし込んでくるか、楽しみだなぁ」と考えた記憶がある。

るぅとくん、物事を捉える視点が少々アイロニックで、普段は ままごと用の包丁 みたいなぽやぽやした雰囲気で油断させておいて、いざ切ってみるとめちゃくちゃ切れ味の良いナイフだった、みたいなところあるよね(例えが独特すぎる)

この曲も、るぅとくんの持つそういう鋭さが前面に出てきたような、刺激的な歌詞が特徴的。

 

小さい頃は「模範解答」的な行動さえ心がけていれば自然と大人に褒められるけれど、ある程度の年齢になるとその「模範解答」が段々と変わっていって、“過程”よりも“結果”が重視されるようになって。この曲を聴いて、そんなことを思った。

 

トリックスタァ

晴れた日曜の昼下がりが似合いそうな、オシャレでカジュアルな曲調。それに乗っかるるぅとくんの、少し落ち着いて憂いを帯びた声が、これまたよく似合うんだよなぁ〜〜〜。

そして、曲全体を通して非常に語呂が良い!!だってまず冒頭「散々吐いた愛だ 淡々ラムダ代入した」この部分からもう韻踏みのオンパレードをぶちかましていらっしゃる。 語彙力どうなってるんだろう??

でも多分、いっぱい言葉を調べたりして合う言葉を探したんだろうなぁ……。陰の努力家るぅとくん、カッケェ…………!!!

 

るぅとくんって、声に深みがあるから底抜けに明るい曲調でもどこか落ち着いて穏やかな雰囲気になるよね。春の陽だまり見たいにあったかい。悲しいことがあった時でも、るぅとくんの歌声を聞いていると少し和らぐんだよ。

 

そして、時々Twitterでも話していたのだけれど、この曲の中には聖書の内容がたくさん盛り込まれているの。

「6日で作ったテラリウム」は創世記の冒頭、神が6日間で地球を作ったことの比喩だと思うし、「幽霊船ランデブー」はノアの箱舟だし、「愛せよ隣人」はイエスが最も重要な掟と定めた二つのうちの「隣人を自分のように愛せよ」だし。

元々詳しいのかなぁ……???それともこの曲を作るにあたって自分で調べたのかなぁ…??どちらにしろるぅとくんの見識の深さや思考の深さが窺える歌詞で素敵。

 

最後に、これだけ言わせてほしい。

「醜さ」と書いて「uglyさ」と読むその発想、天才ですか???天才ですね????(確信)

 

エヌイー

今回のEPの中で個人的に一番好きな曲。XFDで初めて聴いた時から好き。
おとぎ話の世系観を根底に置きつつもそればかりに頼ってはいられない主人公の絶望を、ダークで奥行きのあるサウンド、高貴さを孕みつつも少しアイロニックな歌詞で描いている。

 

おとぎ話×ダークな世界観って、最高か!?!?
るぅとくん、よく私の好みをご存じで!?!?

 

と、初めて聴いた時に騒ぎ倒した。


おとぎ話の良さって、古風で夢のある語り口の中に人間の心の醜さや愚かさが隠されているところにあると思っているのだけれど、この『エヌイー』はそういうダークな側面がダイレクト表れた曲だと感じた。
それにしても「ねぇ 踊りましょう おとぎ話の牙の上で」「王子様はいない」って、ちょっとあなた(るぅとくん)、センス良すぎやしませんかねぇ!?!?
決して明るいだけではないおとぎ話の世界観を見事に表現していると思う。

特に私が好きなのは「王子様はいない」の歌詞。だって、「ぷりんす」としてたくさんの人に幸せを届け続けてくれているるぅとくんが「王子様はいない」って歌うんだよ。逆説的で面白い。

 

よるのあるきかた

どこか憂いを帯びたダンサブルな曲調と ちょっぴり背伸びした甘くほろ苦い歌詞。

この曲の緩急の付け方が、私はとっても好き。例えば、冒頭「ふわりふわり 足取り弾むままに」からイントロに入るところの流れ。一度抑えてから上げるところ。けっこう曲調がコロコロ変化するのに自然とついて行けるし自然と曲に乗れてしまうのは、そういう繋ぎの上手さによるものかもしれない。

 

そして、この曲でも顕著に現れているけれど、るぅとくんって本当に“例え”が上手。曲の中でもそうだし、普段の放送でも、よく、わかりやすい例えを使ってくれる印象がある。

前述したミュージックラインでも触れていたように、公共の場で言えないようなことを「シュークリーム」と喩えるなど、“露わにすべきでないもの”を上品に隠すことができるのが凄い。

るぅとくんの例え話の中で私が一番印象に残っているのは、自分の活動遍歴をお菓子作りに例えた話。「最初は作れるものが少なくてクッキーとかしか作れなかったけれど、少しずつ出来ることの幅が広がってきて『僕は雨に濡れた』で自信を付けて、今ではケーキ屋さんを開けるくらいになった」って話。るぅとくんの自分の活動に対する認識が、「あぁ、るぅとくんだ」って。とっても謙虚で、でも“今”の活動に対しては絶対的な自信を持って届けてくれて。

そんなるぅとくんのことが、心底好きだと思った。

 

忘れ愛

URL貼っておきますね


www.youtube.com

 

真夏にリリースされたこのEPの表題曲にふさわしい、爽やかかつエネルギッシュな楽曲。音数が少なく落ち着いた部分と壮大で迫力のあるサビの部分とが対照的で、聴くたびに新鮮にわくわくする。
歌詞では、「大人になることへの葛藤」が描かれており、まだ大人になっていない学生はもちろん、既に大人になった方々まで幅広く共感できるのも魅力の一つ。


このブログを書くにあたり、るぅとくんが以前ミュージックラインに出演した際に「どんな大人になりたい?」と問われて、「楽しい大人になりたい」と答えていたのを思い出した。これは完全に個人的な意見なのだが、特に学生のりすなーにとって、推しが「楽しい人」であることは非常に重要な意味を持つと思う。

私自身の話になるのだが、将来自分がなにをしたら良いかわからなくなって未来が楽しいものだと思えなくなった時、推しが楽しそうに毎日を過ごしているところを見て希望を持つことができた。今も、毎日楽しそうに過ごするぅとくんに、たくさんの勇気と希望をもらっている。

私も、誰かに希望を与えることのできる楽しい大人になりたいな。

 

⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰

 

るぅとくんが最近特によく仰っている「すとぷりを好きな人だけではなく、自分のことを知らない人にも届くような楽曲を作りたい」という気持ちをベースにして作り上げられた、このEP。

YouTubeに投稿されたMVのコメント欄を見ても「この曲がきっかけでるぅとくんのことを知った」という方がたくさんいらっしゃって、るぅとくんの想いと努力が認められた気がして、とても嬉しい気持ちになりました。

 

もっともっとたくさんの人に、るぅとくんの楽曲が届いて、ずっとずっと愛され続ける存在になりますように。

 

⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰

 

23歳の誕生日おめでとう

これからの1年間、たっっっくさん楽しんでね

1年後もまた、るぅとくんの誕生日をお祝いできますように

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました🌻